【認知編その1】Googleの検索エンジンからの集客を増やそう

■ まずは「これまでのおさらい」から

以前の記事「これだけはおさえて。100年経っても変わらないマーケティングの基本構造」でもお伝えしたように、WEBマーケティング=売れる体質をつくることには、3つの普遍的なステップがあります。

  • 認知を増やすこと
  • 信頼を得ること
  • 行動につなげること

この3つはどれも欠かせない要素で、多くの場合は同時並行で進めていく必要があります。今回から、この3つを具体的な行動レベルに分解して紹介していきます。

■ 認知とは「名前を知ってもらう活動」すべてのこと

認知を増やすとは、簡単に言えば自社を知ってもらう活動すべてのことです。WEBサイトを見てもらう、SNSで知ってもらう、人から紹介される…すべてが認知施策に当たります。

インターネットが普及する前はテレビや新聞などお金のかかる手段が中心でしたが、今は小さな企業でも低コストで認知を広げられる時代になりました。

■ 認知編その1:Google検索からの集客を増やす

SNSやAIなど情報源が増えたとはいえ、特に40代以上のユーザーは今でもGoogle検索を最初の情報源としています。また、Yahoo!検索も中身はGoogleのため、Googleに評価される=国内の多くのユーザーに届くと言っても過言ではありません。

そのため、SEO(検索エンジン対策)は今でも最重要クラスのWEB施策です。

例えば、このように「千曲市 ホームページ制作」などお客様が検索するキーワードでホームページを上位表示できるようになると新規問い合わせが増え始めます。

例えば、このように「千曲市 ホームページ制作」などお客様が検索するキーワードでホームページを上位表示できるようになると新規問い合わせが増え始めます。

■ SEO対策とは?(まずは全体をざっくり)

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleから評価されるための施策全般を指します。分解すると、大きく3つに分かれます。(その他にもいろいろとありますが、まずはこのあたりから抑えるといいでしょう。)

  • ① コンテンツの質(記事やページ内容)
  • ② サイト構造(タイトル・見出し・内部リンクなど)
  • ③ 外部評価(被リンク・ニュース掲載など)

Googleの目的は、検索した人に最適なページを案内することです。そのため、これら3つを地道に積み上げることで検索順位が上がっていきます。

■ まず取り組むべきSEO施策はこの3つ

① WEBサイト内に記事を増やす

SEOの土台は“記事の量 × 質”です。

有効な記事の例:

  • お客様が知りたい情報
  • 業界の知識や解説
  • 自社の事例紹介
  • よくある質問(FAQ)
  • 専門的なノウハウ

逆に「今日は天気が良いです」などの日記的な記事はSEO効果が弱いです。

重要なのは、“集めたいユーザーが検索しそうなテーマ”で記事を書くこと。これをコツコツ続けるだけでアクセスは確実に増えます。

自社のホームページにお知らせやブログ機能があれば、定期的に記事を作成・更新する仕組みを作ることが重要です。

② タイトル・見出し・ディスクリプションを整える(超重要)

Googleに「このページは何の内容か?」を正しく伝えるための要素が以下の3つです。少し専門的な話になりますが、抑えることでよりGoogleの評価が上がりやすくなります。

  • タイトル(titleタグ)
  • 見出し(h2 / h3)
  • ディスクリプション(検索結果に表示される説明文)

● タイトル=検索結果の勝負どころ

タイトルは検索順位だけでなくクリック率を大きく左右します。検索エンジンに自社のページが表示されたときにまず表示される大きめのテキストが「タイトル」です。みなさんも、検索結果からページを選ぶとき、タイトルの内容で判断をしているはずです。

悪い例:「ブログ更新しました」
良い例:「金属部品の小ロット製造なら◯◯工業|短納期対応」

タイトル作成のポイント:

  • 検索されるキーワードを入れる
  • 30〜35文字が理想
  • 内容がひと目で分かるようにする

● 見出し(h2/h3)= ページの章立て

見出しは「文章の構造」をGoogleに伝える重要な要素です。記事を作成するときに、見出しに「h2」や「h3」というタグをきちんと設置していると、Googleがそのページの情報を正しく理解するようになります。

悪い例:「サービスについて」
良い例:

  • h2「金属部品の小ロット製造に対応する理由」
  • h3「最新設備による精密加工」
  • h3「試作品〜量産まで柔軟に対応」

このように、内容が分かりやすい見出しにするとGoogleにもユーザーにも優しいページになります。

● ディスクリプション=クリック率を上げる“紹介文”

検索結果にタイトルの下に表示される文章のことです。タイトルに続いて、こちらの内容もクリックをする判断材料になります。

悪い例:「ブログを更新しました」
良い例:
「◯◯市で金属部品の小ロット製造をお探しの方向け。最新設備による短納期対応と、試作〜量産まで柔軟に対応しています。」

ポイント:

  • 160文字程度が良いとされている
  • ページ内容を具体的に説明する
  • メリットを入れる
  • 自然にキーワードを含める

③ 被リンクを増やす

被リンクとは「他サイトからリンクを貼ってもらうこと」。Googleの信頼度を上げる強力な要素です。例えば、有名人や有名企業のホームページからリンクを貼られているホームページだったら、その企業は信頼できそうではないでしょうか?リンクが貼られている=信頼されているというようにGoogleは判断する傾向にあります。

例えば

  • ネットニュースに掲載される
  • 自治体や組合などの企業紹介ページに載る
  • 専門サイトで紹介される
  • 取引先のサイトからリンクが貼られる

このようなことを行うことで、被リンクを増やすことは可能です。質の高い発信を続ければ自然と増えていきますし、狙って取っていくことも行います。

■ 実際にSEOで成果が出た事例

ある製造業の企業様は、月間アクセスがわずか100件。検索されるキーワードは会社名ばかりでした。会社名検索は「すでに知っている人」からのアクセスのため、新規集客にはつながっていませんでした。

そこで、お客様が調べるであろうキーワードのブログ記事を継続して掲載したところ、数ヶ月後には「◯◯市 金属部品製造」という会社名を含まないキーワードで上位に表示され、新規問い合わせを獲得することができました。

■ まとめ:SEOは“地味だけど最も再現性の高い認知施策”

SEOは派手さこそありませんが、小さな会社でもコツコツ積み上げれば確実に成果が出る施策です。続けることは結構大変ですが、逆を言えば競合他社もなかなかマネできない施策です。

今回紹介した以下の取り組みは、どれも今日から始められます。

  • 記事を増やす
  • タイトル・見出しの最適化
  • ディスクリプションを整える
  • 被リンクにつながる活動をする

そしてSEOの本質は、「Googleに好かれること」ではなく「ユーザーに役立つ情報を提供し続けること」です。

あまり気張らず、まずは1記事書いてみることから始めてみましょう!

次回は、検索に続く認知施策として重要な「Googleマップ(MEO対策)」について詳しく解説します。

合同会社ヒバナ|神林

合同会社ヒバナ|神林

WEB集客や採用強化、IT化などのご支援をしています。千曲市在住。

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