昔はあまりプレゼンテーションは得意でなかったのですが、前職で定期的に社内プレゼン大会があったり、一般のプレゼン大会などに出場させてもらった経験から、苦手意識はなくなりました。むしろ、自分の話に興味を持って聞いてもらえる機会はなかなか無いものですから、緊張はしましたが楽しさも感じていました。
良いプレゼンテーションをするには、話す内容はもちろんですが、表情や声のトーンなども重要です。とはいえ、話す内容がつまらなければ、伝わるものも伝わらないでしょう。
では、逆に「面白い話」「興味がわく話」とはなんでしょうか。
ひとつ考え方の参考になるテクニックをご紹介します。
GCTテクニックと3つの要素
GCTとは、Goal(目標)、Connect(つなぐ)、Target(相手)の略字です。プレゼンテーションとは、相手に情報を伝え、心を動かし、相手に自分の目標にあった行動をしてもらうためにするものと考えています。ただ、自分の言いたいことを言っているだけではだめなんですね。
Goal(目標)
まず、自分が達成したい具体的な目標を明確にします。例えば、新しいプロジェクトの承認を得る、製品を購入してもらうなど、具体的な成果を設定します。
Target(ターゲット)
次に、目標達成に必要な決定権を持つ人物を特定します。ターゲットが誰であるかを明確にし、その人が何を重要視しているのか、どんな価値観なのかを理解しましょう。
Connect(つなげる)
最後に、目標達成のためにターゲットが肯定的に考えることと、自分の目標をつなげる方法を考えます。例えば、ターゲットがコスト削減に興味があるなら、提案する内容がどのようにコスト削減に寄与するかを強調します。
GCTテクニックの実践方法
次の順番で実践すると良いでしょう。
1,目標(Goal)を明確にする
自分が何を達成したいのかを具体的に定めます。例えば、「新しい製品の購入を決めてもらう」「プロジェクトの予算を確保する」といった具体的な目標を設定します。
2,ターゲット(Target)を理解する
誰が決定権を持っているのか、その人が何を重要視しているのかを調べます。ターゲットの価値観、ニーズ、関心事を把握することで、より効果的なアプローチができるようになります。雑談とか人間関係づくりって、こういうときに役立つんでしょうね。
3,つなげる(Connect)方法を見つける
ターゲットが肯定的に考えるポイントと自分の目標がつながることを見つけます。ターゲットにとってのメリットや価値を強調することで、説得力が高まります。例えば、子供がおもちゃを買ってほしいと親に頼む場合、「このおもちゃを買ったら勉強が楽しくなるよ」といった提案をします(そんな玩具があるかわかりませんが笑)。
4,プレゼンテーションを行う
ターゲットに対して、見つけた理由(Connect)を使って説得します。目標(Goal)に向けて具体的なアクションを促すように話を進めます。
GCT活用の具体例:子供がおもちゃを買ってほしい場合
このように、子供が親に対して「このおもちゃを買ってくれたら、もっと勉強が楽しくなるよ、一緒に学べるよ!」といった理由で説得することで、親は親の価値観でその価値を感じておもちゃを買う決断をする可能性が高まります。なんとなく、イメージわいたでしょうか?
まとめ
GCTテクニックは、目標達成のためにターゲットを説得する効果的な手法で、プレゼンテーションや日々の交渉に使えるフレームワークです。Goal、Connect、Targetの3つの要素をしっかりと理解し、実践することで、より成功率の高いプレゼンテーションを行うことができます。ぜひ、次回のプレゼンテーションや提案にこのテクニックを取り入れてみてください。