日本に蔓延する「おばすぺ病」とその特効薬

最近、いろいろなところで「OVER SPEC(おーばーすぺっく=やりすぎ)」を感じます。
日本人は昔から高品質が得意だったと聞きます。その結果、過剰サービス、過剰品質となり、労力の割には顧客満足度が得られないという状態になり、
海外の新興勢力に市場を奪われていった歴史があるように思います。

おばすぺ病とは

未だにこの「おばすぺ病」は、日本の、長野県の田舎でも、いたるところで目の当たりします。

多分、みんな期待しすぎているんです。お客様だったらこの品質の違いがわかるだろうって。
でも、失礼を承知でいいますが、お客様ってそこまでの違いを見極められるでしょうか?
私達はそれぞれ、それぞれの専門業界にいますので、どうしても細かいところに目が行ってしまいます。でも、お客様の本当の目線感、見ているところって、必ずしもそんな細かいことではなく、もっともっと手前のことのほうが多い気もするんです。

例えるなら、私達が私達の業界にはじめて足を踏み入れたころ、今見ている細かい違いに目を向けていたでしょうか?もっともっと手前の、「わー、こんなことができるんだぁ」というような子どものような新鮮さで物事を感じていたと思います。

おばすぺ病(なんでもかんでもオーバースペックでサービス提供してしまうこと)は、ものすごくコスパが悪いです。労力や費用がかかり、結果としてお客様にご負担いただくフィーが高くなるか、提供側の実入りが減ります。それは、長続きする関係になりにくいものです。

ビジネスは永続的に行っていくもの。長くお付き合いできる関係を増やしていくためにも、「おばすぺ病」は克服したいものです。

おばすぺ病にかからないための対策「60点主義」

ヒバナでは、60点主義という言葉を使います。60点に到達したら、それ以上そこにはこだわらないということです。(もちろん、会計業務などでは100点を目指しますが。)100点を目指す労力と、60点を目指す労力には、雲泥の差があることは皆様もわかると思います。

今の世の中には、やるべきことがたくさんあります。
ひとつ100点を取ったところで、影響はたかが知れているでしょう。
さきほどのおばすぺ病の話でもわかるように、100点の価値を感じられるのは、もしかしたら同業者だけかもしれません。

そうであれば、60点で一度キリをつけ、次の60点を取りに行ったほうが総合点は高くなりませんか?
足し算だとすれば、60点が5項目あれば、300点です。
掛け算だとすれば、60点が5項目あれば7億7760万点です。
そう思うと、60点でもいいと思いませんか。

合同会社ヒバナ|神林

ヒバナでは「夢を叶える力になる」をMISSIONに、WEBマーケティングによる集客や採用強化、会計業務支援、プロジェクトマネジメント、IT化支援などの「急ぎでないけど重要なこと」を継続する仕組みづくりのご支援をしています。

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