最近、「成功の秘密」について、とてもおもしろい研究を知りました。イグノーベル賞(ユニークで面白い研究に贈られる賞)で取り上げられた研究の中に、成功には才能より運が大きく影響しているというものがあったんです。
研究チームは「才能」と「運」の2つの要素をシミュレーションしたところ、才能が高い人よりも、才能は平均的だけど運に恵まれた人のほうが成功してしまうことが多いという結果になったそうです。
「天才じゃないと成功できない」なんて嘘だったんですね。むしろ、凡人のほうが成功しやすい可能性すらあると言えるかもしれません。
だって、努力しても才能は変えられないかもしれないけれど、“運を高める行動”なら、誰でも今日からできるからです。
今日は、そんな「運を高める3つの方法」をご紹介します。才能がない(と思い込んでいる)私たちでも、ちゃんと成功に近づく方法です。
1.打席を増やすこと(行動量 × 60点主義 × 締切効果)
イグノーベル賞の研究でも示唆されていたのが、「打席の多さ」の重要性です。運というのは、止まっている人には絶対に降ってきません。打席に立ってバットを振っている人にしかチャンスは来ないんです。
つまり、打席を増やす=運を増やすということです。
ただ、ここで大切なのは「完璧を目指さない」こと。私はよく“60点主義”と言いますが、60点でもいいから一歩踏み出す、完璧じゃなくて構わないから締切を決めて出す。この「締切効果×行動量」が、打席の総数を増やしてくれます。
たとえば、
- 小さくてもいいから毎月1つ発信する
- 1回目はクオリティを求めずに仕組みを作る
- 小さな挑戦をとにかく積み上げる
こういう「小さな打席」の積み重ねこそ、運を引き寄せる第一歩です。
2.多くの人に会うこと(自分ひとりでは想像できない未来が生まれる)
2つめの方法は、とてもシンプルです。“人と会うこと”です。
運は、だいたい「人」を通してやってきます。人の縁、紹介、偶然の出会い、相手のネットワーク、相手のチャンス……。私たちは、どうしても“自分の視野の中だけ”で考えてしまいますが、未来のチャンスって、ほとんどが他人の視野の外側にあるんですよね。
自分一人の脳みそで出てくるアイデアには限界があります。でも、いろんな人に会うことで、
- 思わぬ提案をもらう
- 新しい視点に出会う
- 一気に可能性が開ける
そんな経験を、きっと誰もが持っているはずです。
だからこそ、運を高めたいなら “人に会う行動” を増やす。ここは外せないポイントです。
3.長いスパンで考えること(今日がいちばん若い日)
最後の3つめ。これは、もしかしたら一番大切かもしれません。長い目で見ることです。
「もう自分はいい歳だし…」「周りはもっと早くからやっていたし…」「今さら挑戦しても遅いよな…」こんなふうに考えてしまうこと、ありますよね。私もあります。でも、これって本当にもったいない思考なんです。
なぜなら、今日が、これからの人生でいちばん若い日だから。
人によってスピードは違います。早熟な人もいれば、大器晩成の人もいる。遅いからダメなんてことはありません。むしろ、長いスパンで見ると、
- 今始めた小さな行動が大きな成果につながる
- 積み重ねた打席が大きな運を呼ぶ
- 時間が“運の増幅装置”になる
ということがよくあります。
焦らなくて大丈夫です。あなたのペースで進めば、それで十分です。
まとめ:凡人でも運を高めれば成功に近づける
イグノーベル賞の研究が教えてくれたのは、才能がすべてではないという事実です。才能は変えられなくても、“運を高める行動”なら、誰でも今日からできます。
今日お伝えした3つは、どれも難しくありません。
- 打席を増やす
- たくさんの人と会う
- 長い目で見る(今日が最も若い日)
凡人でも、成功に近づく道はちゃんとあります。むしろ、凡人だからこそ「行動」と「継続」で勝てる部分がある。そう私は思っています。
運は、待つものではなく、取りに行くもの。今日の一歩が、未来の幸運につながりますように。





